デュアルSIMとは?デュアルSIMの種類やメリット・デメリットを解説

更新日:2024.03.01

デュアルSIMとは?デュアルSIMの種類やメリット・デメリットを解説

デュアルSIMとは?デュアルSIMの種類やメリット・デメリットを解説

最近、スマホのスペック表などでデュアルSIM(シム)という単語を目にすることが増えたものの、実際は詳しく知らない方もいるかもしれません。本記事ではデュアルSIMとはどのようなものなのか、またメリット・デメリットや使い方について具体的に解説していきます。

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デュアルSIMとは?

デュアルSIMとは、1台のスマホ本体にSIMカードを2枚挿して利用できる機能のことです。通常のスマホで挿入できるSIMカードは1枚のみですが、デュアルSIM対応機種なら2枚可能です。デュアルSIM対応機種には、SIMカードスロットが2つ搭載されているものや、スマホ本体に小型のSIMが内蔵されている「eSIM」を活用したものなどがあります。

SIMカードは、発行したプロバイダからの回線契約に関する利用者情報・識別番号・電話番号などが記録されたICカードのことを指します。利用者が契約した音声通話やデータ通信プランを使うために必要なものです。デュアルSIMの機能を使うことで、2つの回線の使い分けが可能になります。

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デュアルSIMのメリット・デメリット

ここでは、デュアルSIMのメリット・デメリットについて解説します。

デュアルSIMのメリット

デュアルSIMのメリット

デュアルSIMのメリットを要約すると、スマホに2枚のSIMカードを挿入することで、1台で2回線を利用できることです。SIMカードには通話・通信以外にも、電話番号やアカウント、電話帳などの機能があります。各SIMカードの機能をスマホ1台で使えることが、デュアルSIMの最大のメリットといえます。それぞれのメリットについて、詳しく解説していきます。

通話用とデータ用でSIMを分けられる

デュアルSIMの機能を利用すれば、スマホに差し込むSIMカードを通話用とデータ用の2枚に分けることが可能です。事業者が発行するSIMカードは、音声通話用とデータ通信用、または両方がセットになった3種類に分けられます。多くの場合、音声通話とデータ通信がセットとなった料金プランになっています。しかし、実は費用的にはそれぞれ個別に契約した方が安くなります。

デュアルSIM対応機種を使えば、片方のSIMカードを音声通話プランにして、もう片方をデータ通信プランで契約できます。通話とネットの目的・用途ごとにSIMカードを使い分けることで、月々の通信費を抑えられます。

通信回線を切り替えられる

SIMカードのキャリア(通信事業者)を別々にすると、2つのキャリア回線を使い分けることができます。例えば、「ドコモとau」「ドコモとソフトバンク」のように、自分のスマホをダブルキャリアとして使うことが可能です。

ダブルキャリアのメリットは、通信状況やエリアに合わせて、つながりやすい回線を任意で選べることにあります。一方の回線ではつながりにくいエリアでも、回線を切り替えることでつながるケースを増やすことができます。

電話番号を2つ持てる

音声通話SIMを2枚挿すことで、1台のスマホで2つの電話番号を持つことが可能になります。例えばプライベート用と仕事用で電話番号とメールアドレスを分けることができ、管理が簡単になります。また、LINEなどのアカウントを2つ作ることもできます。

国内用と国外用でSIMを併用できる

海外でスマホを使用する場合、国内用と国外用のSIMを併用できます。海外でスマホを使用する場合、日本で契約している通信会社の回線を使って国際ローミングするよりも、現地のSIMカードを利用する方が経済的です。デュアルSIMなら、国内のSIMカードも挿したまま現地のSIMカードを使えるので、国内SIMの紛失の心配がありません。

デュアルSIMのデメリット

デュアルSIMのデメリット

プライベートにも仕事にも、普段使いにとても便利なデュアルSIMですが、デメリットがないわけではありません。ここでは、デュアルSIMのデメリットについて解説します。

Androidなど機種によってはSDカードが使えなくなる

デュアルSIM対応機種の中には、SIMカードとmicroSDカードのスロットが共用のものがあります。microSDカードは、スマホのストレージとは別に、データを保存できる着脱可能なメモリーカードです。共用のスロットをSIMカードで埋めてしまうと、データ保存領域を1つ埋めることになってしまいます。画像や動画、大容量ファイルを保存する場合に容量の確保ができなくなる恐れがあるのです。

また、Google PixelシリーズのようにSDカードスロット自体がない機種もあります。機種を購入する際には、SIMカードやmicroSDのスロットがどうなっているか確認しておきましょう。

SIMの周波数に対応していない機種がある

デュアルSIMは非常に便利ですが、機種によっては使える通信事業者を選ぶことがあるので、注意が必要です。携帯電話回線やWi-Fiなどの無線通信は、各通信事業者が基地局から発信する電波を受信して、通話や通信を行う仕組みです。その電波は「周波数帯(バンド)」によって区分けされており、キャリアごとに利用する周波数は異なっています。

端末が希望するキャリアの周波数に対応していない場合、電話やネットがつながらなくなってしまいます。デュアルSIMを使う場合、端末と使用するSIMカードの周波数が対応しているか、必ずチェックしておきましょう。

バッテリーの消耗が早い

デュアルSIMは2枚のSIMカードを使用しているため、電波の送受信に必要な電力を2枚分消費しています。そのため、バッテリーの消耗が早くなります。

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デュアルSIMの主な種類

デュアルSIMにはDSSS・DSDS・DSDV・DSDAの4つの種類があり、それぞれ特徴と役割が異なります。ここでは、4種類のデュアルSIMについて解説します。

デュアルSIMの主な種類

DSSS(デュアルSIMシングルスタンバイ)

DSSSとは、2枚のSIMカードのうち、片方のみ通話とデータ通信ができる方式です。SIMを交換することなく、手動で差し込んだSIMカードを切り替えられます。

必要に応じて使用するSIMカードを切り替えられますが、片方のSIMカードを使用している間はもう片方は使えません。

DSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)

DSDSとは、2枚のSIMカード両方からの電話の待ち受けができる方式です。片方のSIMカードで通話中にもう片方から着信があった場合、SIMカードを切り替えることなく電話に出ることができます。プライベートと仕事用に電話を分けている場合、DSDS方式はとても便利です。

ただし、同時通話はできないため、通話するにはどちらか一方の回線を切る必要があります。また、通話中はデータ通信ができなくなるので、通話主体のSIMといえるでしょう。なお、片方のSIMを使用中は、もう片方の通信速度が低速化します。

DSDV(デュアルSIMデュアルVoLTE)

DSDVとは、VoLTEに対応したことで、安定したデータ通信が可能となった方式です。2枚のSIMカードによる同時待ち受けが可能な点はDSDSと同じですが、回線接続時にどちらのSIMも4G同時接続が可能になりました。通話中はデータ通信が行えない点もDSDVと共通しています。

DSDA(デュアルSIMデュアルアクティブ)

DSDAとは、電話の同時待ち受けと、通話中のデータ通信が可能な方式です。通話中のデータ通信が可能なため、通話しながらネットを検索したり、ファイルのダウンロードをしたりすることができます。現在のデュアルSIMでは最高性能の方式ですが、対応している機種は少ないようです。

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法人のデュアルSIM活用例

デュアルSIMを法人用スマホに導入した場合でも、さまざまなシーンで活用できるでしょう。ビジネスパーソンのデュアルSIM活用例をご紹介します。

デュアルSIMの活用例

プライベートと会社で電話番号を使い分ける

社用の携帯電話が必要な場合に、デュアルSIM対応機種を導入すれば、1台で社用と私用の電話番号を管理できます。SIMカード1枚で仕事用の電話番号と電話帳が用意できるので、コスト削減にも大いに役立ちます。

ただし、会社から携帯電話が支給される場合は、社内規定の問題で、プライベートで使用するSIMカードを利用できない場合もあるので、上司との相談が必要です。

大手キャリアのSIMと格安SIMを使い分けてコスト削減

大手キャリアのSIMと格安SIMを使い分けることで、コスト削減を図ることもできます。 「取引先などの重要性の高い電話には大手キャリアを使い、社内用やプライベートには格安SIMを使う」といった使い分けをすれば、通話する機会が多い人でも費用を抑えることができるでしょう。

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デュアルSIMの利用の際の注意点

デュアルSIMを利用する際には、以下の3つを注意しましょう。

  • ・機種選びは慎重に行う
  • ・機種変更の際はSIMの形状をチェック
  • ・バッテリー残量に注意

機種選びは慎重に行う

まず、デュアルSIM対応機種選びを慎重に行うことです。デュアルSIMは性能以外に、対応周波数やデュアルSIMの方式などが機種によって異なります。対応機種は高額なものが多いため、誤って非対応のものを購入するリスクを避けましょう。

機種変更の際はSIMの形状をチェック

デュアルSIMは、対応しているSIMカードも機種ごとに異なります。SIMカードの種類は「標準SIM」「nanoSIM」「microSIM」「eSIM」の4つがあり、それぞれサイズが異なるので一致しないSIMカードは使えません。eSIMにはキャリアが非対応のケースもあるので、端末とSIMカード両方の対応規格を確認しましょう。

バッテリー残量に注意

デュアルSIMは通常より電力消費量が多いので、バッテリー残量にも注意が必要です。データ通信を行っていないときでも、スマホ内部でデュアルSIMは動作をしています。肝心なときに「電池切れで使えない」ということにならないように、バッテリー残量には常に気を配りましょう。

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QTモバイルのおすすめプラン

ここでは、QTモバイルのデュアルSIMに対応したおすすめプランと機種をご紹介します。デュアルSIMの導入を検討している人は、ぜひ参考にしてください。

QTモバイルのおすすめプラン

QTモバイルでは、ドコモ、au、ソフトバンクの回線に応じた料金プランを用意しています。キャリアごとに「データ+通話」と「データのみ」のコースがあり、6種類のデータ容量から選ぶことが可能です。その中からキャリアごとのおすすめプランをご紹介していきます。

QTモバイルのおすすめプラン

QTモバイルでは、6GBプランがおすすめです。ドコモとauは月額料金が共通しており、いずれも2,000円以下の料金で使えます。QTモバイルのデータ容量は6GBの次が10GBです。ソフトバンクは10GBプランが3,234円(税込)/月~ と値段が上がります。回線をソフトバンクにするなら、6GB以下のプランが費用面ではおすすめです。ドコモとauは10GBプランが1,980円(税込)/月とお手頃なので、10GB以下の料金プランをおすすめします。

QTモバイルでは九州電力とBBIQとのセット割があり、それぞれの料金プランを同時契約すると、最大330円(税込)/月の割引を適用可能です。

QTモバイルのお得なセット割

セット割は、コースとキャリアの全てに共通しています。九州電力かBBIQを利用している人は、QTモバイルでさらにお得に使いましょう。BBIQは光回線なので、Wi-Fiを使うことでスマホの通信量を抑えることも可能です。自宅中心にネットを使う場合、Wi-Fiでさらにスマホ代がお得になります。

QTモバイルのデュアルSIM対応機種

2023年2月時点での、QTモバイルで取り扱っているデュアルSIM対応機種をご紹介します。

QTモバイルのデュアルSIM対応機種

QTモバイルで取り扱っているデュアルSIM対応機種は、iPhone機種4台、Android機種10台の合計14台です。iPhoneは3キャリアで使えますが、Androidは使える回線が決まっていてソフトバンクは全機種において使用できません。

機種の購入は、そのままQTモバイルの料金プランと同時に契約するのがおすすめです。オンラインショップでは、モバイルルーターや周辺機器なども販売されており、利用開始までに必要なものをそろえることができます。

チャットサポートも設置されているので、初めての利用で不安や疑問がある人は、ぜひ活用してみてください。

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まとめ

今回はデュアルSIMの種類やメリット・デメリット、法人の活用方法について解説してきました。デュアルSIMとは、2枚のSIMカードを1台のスマホで使える機能のことをいいます。従来のスマホと異なり、デュアルSIMなら2つの回線と電話番号の使い分けができ、公私の区別や情報の管理が容易です。1台で2台分の機能が使えて、コスト削減にも役立ちます。

ただし、デュアルSIM対応端末では対応する周波数やSIMカードの規格が決まっていて、一致していないと機能を活かすことができません。また、バッテリーの消耗が激しいなどのデメリットも存在します。

注意点さえ押さえておけば、デュアルSIM対応端末はプライベートと仕事の両面で非常にメリットの多いものとなります。プライベートと仕事を分けたい人や、毎月のスマホ代の節約、賢くスマホを使いこなしたい人におすすすめします。

執筆者プロフィール
氏名:伊藤 敦規
2016年5月よりWebライターとして、光回線、Wi-Fiを中心とした通信系インターネット記事を執筆。電気通信事業者などの企業からの依頼を経験し、現在はIoTやガジェット記事も手がける。

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