格安スマホ・格安SIMは海外でも使用できる？

格安スマホや格安SIMを海外で使用できるようにする国際ローミングですが、前述した通りいくつかの注意点があります。トラブルなく国際ローミングを活用できるようになるために、気を付けるべき点を詳しく紹介しておきましょう。

[注意点1]回線タイプやSIMカードの種類によっては利用できない

国際ローミングを利用できるかどうかは、契約中の回線タイプ、SIMカードの種類によって決まります。多くのMVNOでは、ソフトバンクの回線を借りて運用されているタイプ（QTモバイルではソフトバンク回線（Sタイプ））は国際ローミングに対応していません。QTモバイルでも、国際ローミングを利用できるのは、NTTドコモ、auの回線を利用しているタイプ（ドコモ回線（Dタイプ）、au回線（Aタイプ））のみとなっています。

[注意点2]海外対応のスマホが必要

スマホの中には、海外での使用に対応していないスマホもあります。そのようなスマホは、たとえ回線タイプとSIMカードが国際ローミングに対応していても海外では通話やSMSの送受信はできません。自分のスマホが海外対応かどうかは、メーカーWebサイトなどに記載されているので確認してみましょう。

[注意点3]MVNOによっては事前申込みが必要

MVNOによっては、国際ローミングをオプションとして用意しており、使用するためには事前の申込みが必要な場合があります。すぐに使用可能になるとは限らないので、余裕を持って申込むようにしましょう。なお、QTモバイルのように事前申込みの不要なMVNOもあります。

[注意点4]スマホの事前設定が必要

スマホ本体を国際ローミングで使うには事前の設定が必要です。設定方法については、それぞれのスマホの解説書を参照するか、MVNOのユーザーサポートに問合せましょう。QTモバイルの場合は「QTモバイルお問合せ窓口（0120-286-080）」で教えてもらうことができます。

[注意点5]通話料金・SMS送受信料金の体系が大きく変わる

国際ローミング利用時の通話料金やSMS送受信料金は、その回線を提供しているキャリアの料金に準拠します。「滞在国内向け」「日本向け」「その他の国向け」という形で区分されているのが一般的で、国内で使用する場合の料金よりも高額になります。また、着信時にも通話料金がかかる点にも注意が必要です。

格安スマホ・格安SIMの国際ローミングは、データ通信に対応していないのが通常です。そこでチャレンジしてみたいのが、現地のプリペイド型SIMカードを購入して、スマホに装着するという方法。事前調査や知識が必要になりますが、国際ローミングなしでも通話やデータ通信ができるようになります。プリペイド式のSIMカードを利用するための大まかな流れとポイントを紹介していきましょう。

[STEP1]現地でプリペイド式SIMカードを購入する

現地に着いたらSIMカードを購入しましょう。空港やコンビニで販売されていることが多いのですが、渡航先でいちから売っている場所を探すのは大変なので、出発前にSIMカードがどこで売られているかを確認しておきましょう。

購入するSIMカードが自分のスマホに対応しているかをチェックする必要もあります。渡航前に、その国で購入可能な、自分のスマホに対応したSIMカードをしっかりと調べておくことが大切です。

[STEP2]購入したSIMカードをスマホに装着する

自分のスマホのSIMスロットに、購入したSIMカードを装着します。元から入っていたSIMカードは帰国後にまた使用するので、なくさないようにしまっておきましょう。

[STEP3]APN設定をする

SIMカードを交換しただけではインターネットに接続することはできません。「APN設定」という、インターネット接続のための初期設定を行なう必要があります。スマホの設定画面から取扱説明書などを参考に設定を行いましょう。これで準備は完了。データ通信が行えるようになります。