データSIM、音声通話SIM
SIMカードの機能を知る
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SIMカードには「データSIM」と「音声通話SIM」の2種類があり、利用できる機能や月額料金が異なります。このページでは2種類のSIMカードの上手な使い分けを解説しているのでチェックしてみましょう。
SIMカードってどんなもの?
SIMカードとは、スマホ本体に装着する小さなICカードのこと。SIMカード内には、そのスマホの電話番号や、契約者情報などが記録されています。
そのため、SIMカードの装着されていないスマホは、携帯電話回線を利用することができません。具体的には「電話をかける・受ける」「3G/4G/LTE回線(モバイルデータ通信)を利用したインターネット接続をする」といったことができなくなります。スマホで電話ができたり、モバイルデータ通信でインターネットを利用できたりするのは、SIMカードが装着されているからなのです。
SIMカードは、MVNOに申込みをすると、利用者に発行されます。なおSIMカードは購入するものではなく貸与されるものなので、解約時には返却する必要があります。

SIMカードはデータSIMと音声通話SIMの2種類
SIMカードには、「データSIM」と「音声通話SIM」の2種類があり、その機能に大きな違いがあります。格安スマホ・格安SIMの申込み時に、どちらを利用するかを決める必要があるため、自分に合ったものを選べるようにしておいたほうがいいでしょう。なお、申込み後に種類を変更することもできますが、利用中のSIMカードを返却して新しく発行してもらう必要があり、発行手数料がかかります。
データSIMの機能
データSIMとは、携帯電話回線を利用してモバイルデータ通信(3G/4G/LTE)ができるSIMカードのことです。スマホに装着すると、Wi-Fi環境がなくても、日本全国でインターネットに接続できるようになります(圏外エリアを除く)。「データ通信SIM」「データ通信専用SIM」などと呼ばれることもあります。
データ通信SIMでは、携帯電話回線を利用した通話はできません。また、SMS(ショートメッセージサービス)を利用するためには、別途料金が必要になるのが通常です。
音声通話SIMの機能
音声通話SIMは携帯電話回線を利用して通話ができるSIMカードです。「通話SIM」と呼ばれることもあります。スマホに音声通話SIMを装着すると、固定電話、スマホ(携帯電話を含む)、公衆電話、IP電話(050)との間で、相手の電話番号を指定して相互に通話ができるようになります。
また、音声通話SIMは、データSIMの機能も持っているため、モバイルデータ通信を使ってインターネットに接続することもできます。SMSの送受信も可能です。「スマホの機能をフルに使えるSIMカード」と考えるといいでしょう。
SMS(ショートメッセージサービス)とは
データSIM、音声通話SIMの機能・料金比較
データSIMと音声通話SIMは機能が違うだけに、利用料金も異なるのが一般的です。ここではQTモバイルのDタイプを例に、どの程度料金が違うのかを見てみましょう。QTモバイルでは、データSIMは「データコース」、音声通話SIMは「データ+通話コース」という名前で提供されています。
データSIMと音声通話SIMの機能・料金比較(Dタイプ)
データSIM (データコース) |
音声通話SIM (データ+通話コース) |
||
---|---|---|---|
月額料金 (利用開始月〜12ヵ月目) |
1GB | 700円/月 | 890円/月 |
3GB | 700円/月 | 800円/月 | |
おすすめ! 6GB |
800円/月 | 990円/月 | |
10GB | 2,400円/月 | 2,690円/月 | |
20GB | 4,000円/月 | 4,690円/月 | |
30GB | 6,000円/月 | 6,690円/月 | |
電話をかける・受ける | x | 〇 | |
携帯電話回線でのデータ通信 | 〇 | 〇 | |
Wi-Fiでのデータ通信 | 〇 | 〇 | |
SMSの送受信 | △ (+140円/月で〇) | 〇 |
- ※別途、初期費用(契約事務手数料3,000円、SIM発行手数料341円)が必要です。
- ※2019年6月現在の料金プランです。
- ※別途、ユニバーサルサービス支援機関が算定する金額をユニバーサルサービス料としてお支払いいただきます。(2021年1月現在、SIMカード1枚あたり3円/月。金額は変更となる場合がございます。)なお、電話番号が「020」で始まる回線はこの限りではありません。
データSIMがおすすめなのはこんな人
データSIMをおすすめしたい人の代表例は、「タブレットやモバイルルーターに格安SIMを使う人」「通話をLINEなどのコミュニケーションアプリで行う人」「2台目以降のスマホに格安スマホ・格安SIMを使う人」「一時的に格安スマホ・格安SIMを使いたい人」の4種類。それぞれどうしてデータSIMがおすすめなのかを見ていきましょう。

タブレットやモバイルルーターに格安SIMを使う人
タブレットはほとんどの機種に、携帯電話回線を使った音声通話を行うための「電話」アプリがなく、電話自体ができません。そのため、タブレットで格安SIMを使う場合はデータSIMを選択するのが通常です。
モバイルルーターに格安SIMを使いたい場合も、データSIMがおすすめ。モバイルルーターは、ノートパソコンやタブレットをインターネットに接続するためのデータ通信専用の機器。音声通話の機能がないので、音声通話SIMにする必要がないのです。
通話をLINEなどのコミュニケーションアプリで行う人
LINEやSkypeといったコミュニケーションアプリを使えば、モバイルデータ通信を利用した音声通話を行うことができます。メッセージのやり取りだけでなく通話もLINEで済ませているという方も多いのではないでしょうか。
おもに通話をする相手と自分が、音声通話に対応したコミュニケーションアプリを利用しているなら、「電話」による音声通話は基本的に不要になります。データSIMで十分な場合も多いでしょう。
2台目以降のスマホに格安スマホ・格安SIMを使う人
すでに音声通話ができるスマホを持っていて、2台目以降のスマホを手に入れようとしているなら、データSIMを選ぶのがおすすめ。音声通話はすでに持っているスマホで行えばいいので、音声通話SIMにする必要があまりないからです。データSIMのほうが音声通話SIMよりも月額利用料金が安いので、コストを抑えることができます。
一時的に格安スマホ・格安SIMを使いたい人
音声通話SIMの契約には、多くのMVNOで最低利用期間が設けられており、それ以前に解約するときには解約金が必要になります。一方、データSIMの場合は、最低利用期間自体が設定されていないか、音声通話SIMの契約に比べて短い場合がほとんどです。「格安スマホ・格安SIMというものをちょっとだけ試してみたい」「海外出張の間だけ使いたい」という場合にはデータSIMの利用をしてみてもいいでしょう。
音声通話SIMがおすすめなのはこんな人
スマホの機能をフルに利用できる音声通話SIMは「格安スマホ・格安SIMをメインのスマホとして使用する人」「スマホを使うのが初めての人、操作に不慣れな人」「高音質での音声通話を楽しみたい人」におすすめ。それぞれの場合にどうして音声通話SIMが必要なのかを見ていきましょう。

格安スマホ・格安SIMをメインのスマホとして使用する人
メインで使うスマホには、自分の電話番号を持って、電話をかけたり受けたりできる音声通話SIMがおすすめです。もし、メインで使うスマホにデータSIMを選んでしまうと、固定電話に電話ができない、音声通話をするにはLINEなどのコミュニケーションアプリが必要などの制限ができてしまい、不便な思いをする可能性が高くなります。「110」や「119」などの緊急通報ができるようになるのも、音声通話SIMを選ぶメリットの1つです。
また、コミュニケーションアプリでの音声通話にはデータ通信を利用するため、データ通信量を消費するのが通常です。データ容量の小さいプランで契約すると、通話時間に気を遣わなければなりません。
スマホを使うのが初めての人、操作に不慣れな人
メールや、LINEなどのコミュニケーションアプリを利用するには、事前の設定や独特の操作が必要です。スマホを使うのが初めての人やスマホの操作に不慣れな人にとって、いきなり「電話ができない」というのはややハードルが高いかもしれません。使い慣れた電話という機能を利用できる、音声通話SIMを選ぶのが安心でしょう。
高音質での音声通話を楽しみたい人
コミュニケーションアプリでの音声通話の品質も日々向上していますが、まだまだ電話回線での音声通話のほうが高音質です。また、アプリによっては若干の遅延を感じるなど不安定さもあります。快適に会話をしたい人や、会話内容に正確さが必要な場合は、電話回線で通話できる音声通話SIMを利用するといいでしょう。
- ※本ページに記載されている情報は、2019年6月1日時点のものです。サービス提供を行う各社により、予告なく変更されている場合がございます。あらかじめご了承ください。
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